抗 PA tag 抗体（NZ-1; rat IgG_2a, lambda）

特徴

• PAタグ「GVAMPGAEDDVV（12残基）」と特異的に結合するモノクローナル抗体
• 他の代表的なタグ⇔抗タグ抗体の結合と比較すると、PAタグ⇔抗PAタグ抗体の結合はおよそ10~100倍高い。（平衡解離定数：K_D値が小さい）。
• 解離速度も非常に遅いため、タンパク質精製の際に目的タンパク質の取りこぼしを減らすことができる。

参考文献

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1046592814000114?via%3Dihub

https://seikagaku.jbsoc.or.jp/10.14952/SEIKAGAKU.2017.890471/data/index.html

アプリケーション

Purification, IP, IHC, WB, FACS

仕様

溶液組成：D-PBS, 0.05％ アジ化ナトリウム
保存条件：2-10℃
抗体濃度 : 1.0 mg/mL

実施例

IDH1-FLAG-PA を発現するヒト骨肉腫細胞の全細胞溶解物を、10% SDS-PAGEゲルを用いて還元条件下で電気泳動し、メンブレンに転写した。同量をアプライした各メンブレンを、CBB染色（右）および、抗 PA tag 抗体（左）と抗 FLAG tag 抗体（中央）を用いたウェスタンブロットに供して検出した。

結果、抗 FLAG tag 抗体よりも、抗 PA tag 抗体の方が、より特異性高くバンドが検出された。

抗 MBP tag 抗体（TMab-2; rat IgG_2b, kappa）

特徴

• マルトース結合タンパク質（MBP：Maltose binding protein）に特異的に結合するモノクローナル抗体。
• MBPタグを目的タンパク質に融合し発現させることで、封入体形成を防止し、タンパク質の可溶性を向上させることができる。

アプリケーション

IHC, WB

仕様

溶液組成：D-PBS, 0.05％ アジ化ナトリウム
保存条件：2-10℃
抗体濃度 : 1.0 mg/mL

抗 MAP tag 抗体（PMab-1；rat IgG_2a, kappa）

特徴

• MAPタグと呼ばれる、マウスポドプラニンの血小板凝集刺激（PLAG）ドメインの12残基アミノ酸「GDGMVPPGIEDK」と特異的に結合するラットモノクローナル抗体。K_D値　3.7 × 10 ⁻⁹ M
• PAタグシステムに用いられる抗 PA tag 抗体は、ヒト細胞表面に発現するポドプラニンに対する反応性を持つため、ヒト細胞表面に発現する膜タンパク質の検出に使用することができない。一方、MAPタグシステムはマウスのポドプラニンに対し特異的に反応するため、ヒト膜タンパク質の検出に適応可能である。
• N末端、C末端だけでなく、分子のβヘアピン中へのタグ挿入が可能
  TAMURA, Risako, et al. Application of the NZ‐1 Fab as a crystallization chaperone for PA tag‐inserted target proteins. Protein Science, 2019, 28.4: 823-836.

参考文献

MAP Tag: A Novel Tagging System for Protein Purification and Detection

Site-specific epitope insertion into recombinant proteins using the MAP tag system

アプリケーション

IP, IHC, WB, FACS

仕様

溶液組成：D-PBS, 0.05％ アジ化ナトリウム
保存条件：2-10℃
抗体濃度 : 1.0 mg/mL

実施例

MAPタグ付きタンパク質はすべてPMab-1-Sepharoseに捕捉され、0.1 mg/mLの遊離エピトープペプチド（GDGMVPPGIEDKIT）を含む溶液で樹脂から溶出されました。10 個のペプチド溶出画分 (5 μL) (レーン 1～10) を、還元条件下で 5%～20% SDS-PAGE にかけ、膜に転写しました。膜を 1 μg/mL の PMab-2 (抗 RAP タグ) で 30 分間免疫ブロットし、マウス IgG に特異的なペルオキシダーゼ結合二次抗体でインキュベートしました。

抗 RAP tag 抗体　（PMab-2；mouse IgG₁, kappa）

特徴

• RAPタグと呼ばれる、ラットポドプラニンの血小板凝集刺激（PLAG）ドメインの12残基アミノ酸「DMVNPGLEDRIE」と特異的に結合するマウスモノクローナル抗体。
  抗 MAP tag 抗体と異なり、抗 RAP tag 抗体はマウス抗体であるため、二次抗体としてanti-mouse IgGを使用したい時には有用性が高い（ヒトおよびマウスのポドプラニンに対しては反応性ない）。K_D値　9.7 × 10 ⁻⁹ M
• N末端、C末端だけでなく、分子のβヘアピン中へのタグ挿入が可能
  TAMURA, Risako, et al. Application of the NZ‐1 Fab as a crystallization chaperone for PA tag‐inserted target proteins. Protein Science, 2019, 28.4: 823-836.

参考文献

Development of RAP Tag, a Novel Tagging System for Protein Detection and Purification

アプリケーション

Purification, IP, IHC, WB, FACS

仕様

溶液組成：D-PBS, 0.05％ アジ化ナトリウム
保存条件：2-10℃
抗体濃度 : 1.0 mg/mL

抗 BAP tag 抗体（PMab-44；mouse IgG₁, kappa）

特徴

• BAPタグと呼ばれる、ウシポドプラニン（bPDPN）の16残基アミノ酸「EKTTLGVEDYTTTPAA」と特異的に結合するマウスモノクローナル抗体。
• ヒト、マウス、ラット、ラビット、イヌ、ネコなどのあらゆるタンパク質に交差反応性を示さない特異性の高さが特徴。

参考文献

PMab-44 Detects Bovine Podoplanin in Immunohistochemistry

Development of an anti-bear podoplanin monoclonal antibody PMab-247 for immunohistochemical analysis

アプリケーション

タンパク質精製、IP、IHC, WB, FACS

仕様

溶液組成：D-PBS, 0.05％ アジ化ナトリウム
保存条件：2-10℃
抗体濃度 : 1.0 mg/mL

抗 His tag 抗体（HisMab-1;mouse IgG_2b, kappa）

特徴

• Hisタグ「HHHHH（5残基）」と特異的に結合するモノクローナル抗体
  N末端とC末端のHisタグを検出することが可能です。Kd: 4.4 x 10^-9 M。
  　※ 4xHis「HHHH（4残基）」でも反応することは確認されています。

参考文献

下記の抗体バンクのリストからご確認ください（C20Mab60、Rituximab、C20Mab11）
http://www.med-tohoku-antibody.com/topics/001_paper_antibody_PDIS.htm#histag

アプリケーション

Purification, IP, IHC, WB, FACS

仕様

溶液組成：D-PBS, 0.05％ アジ化ナトリウム
保存条件：2-10℃
抗体濃度 : 1.0 mg/mL

実施例

抗 His tag 抗体 ウェスタンブロット
6 × HisタグをN末端側に付加した融合タンパク質を発現させた293細胞のライセートを用いて、ウェスタンブロットを行った。
結果、抗 His tag 抗体は、Hisタグを付加した融合タンパク質を 特異的に認識した。

実施条件
　一次抗体　 ： 抗 His tag 抗体(HisMab-1), 1000 倍希釈
　二次抗体　 ： HRP標識 抗マウスIgG抗体, 5000 倍希釈
　検出試薬　 ： ECL Prime Western Blotting Detection Reagent(Cytiva, RPN2232)

仕様と価格