リン酸化ショットガン解析

リン酸化ペプチドを濃縮・精製した後に LC-MS/MS分析を行います。

サービス概要

リン酸化タンパク質を含めて、試料中のタンパク質を網羅的に同定する分析方法です。組織や細胞からタンパク質を抽出し、酵素消化で得られたペプチドの一部はそのまま、残りはリン酸化ペプチド濃縮を行います。

これら二つを別々にLC-MS/MS分析・解析する事で、リン酸化タンパク質も含めた「タンパク質の顔ぶれ」を見る事ができます。

仕様

必要サンプル量タンパク質 200μg 以上
推奨サンプル形態組織、細胞、血清、培養上清、抽出液 等
サービス内容● サンプル前処理
  ┗ 組織等からのタンパク質抽出・精製
  ┗ サンプルQC (タンパク質定量・SDS-PAGE)
  ┗ 酵素消化・リン酸化ペプチド濃縮・精製
● LC-MS/MS分析
  質量分析計: Orbitrap Exploris 480 (Thermo Fisher Scientific)
  HPLC : Vanquish Neo (Thermo Fisher Scientific)
● データ解析
  ┗ 同定タンパク質リスト
納期サンプルをお受け取りした日から 1.5~ 2ヶ月 程度
 ※ サンプルを受け取るタイミングによっては、前後する場合があります

サンプル調製方法

タンパク質を抽出する際は、phosphatase inhibitorを添加することを強くお勧めいたします。
具体的な調製方法につきましては、事前にご相談ください。

注意事項

タンパク質のリン酸化状態は、組織の種類や生育条件などによって大きく変化すると考えられています。
サンプルによっては、推奨しているタンパク量を用いても、リン酸化ペプチドを検出できない可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
また、本分析においては、定量的なデータは取得できません。

商品コード商品名内容販売価格(税別)
 リン酸化ショットガン解析 260,000円

参考資料

関連情報

LC-MS/MSによるショットガン解析
分離能の高いLC-MS/MS分析を用いて、組織,細胞 等から網羅的にタンパク質を同定します。
FFPE組織からのショットガン解析
レーザーマイクロダイセクションとの組み合わせで部位特異的なタンパク質を網羅的に同定します。
TMT™ 試薬を用いた相対定量プロテオーム解析
TMT™ 試薬を用いて網羅的なタンパク質の発現解析を行います。
LC-MS/MSによるゲル内タンパク質同定
LC-MS/MS分析を用いて微量なサンプルから高感度にタンパク質を同定します。
Olink Target 96
微量のリキッドバイオプシーサンプルから Low-abundant protein を比較定量。
Olink Target 48 Cytokine
一度の分析でサイトカイン シグナル伝達関連など、45のタンパク質の絶対定量値が得られます。
Olink Flex
炎症・免疫腫瘍・癌・神経疾患などに関連する約200種類のタンパク質から21種類を選択して作製する“カスタムパネル”を用い……
【インタビュー】 ユーザー第一/高品質/誠実に、そして大胆に。研究者と伴走する受託サービス
古くは阿波藍の産地として発展し、現在はLED発祥の地としても知られるサイエンスを育む徳島に拠点を置くアプロサイエンスグル……
【インタビュー】 「探偵」と「職人」が手がけるプロテオーム解析はあらゆる分野へ!
日本の研究.com にて、私たちのプロテオーム解析受託サービスを取り上げて頂きました! ぜひご覧ください。