リン酸化タンパク質の相対定量プロテオーム解析

リン酸化タンパク質にフォーカスしたプロテオーム解析手法です

サービス概要

生体内で生成されたタンパク質の中には、リン酸化修飾を受け、その機能や局在が調整されているものがあります。そのため、生体内タンパク質の機能を解明する上で、リン酸化修飾タンパク質にターゲットを絞ったプロテオーム解析は大変有用です。本サービスでは、TMT試薬またはiTRAQ®試薬でラベルしたペプチドをリン酸化濃縮し、分析を行います。
また、非リン酸化ペプチドから得られる情報も非常に重要だと考えられますので、同時に相対定量を行えるワークフローを確立しています。

具体的には、ご提供頂いた試料からタンパク質抽出・精製を行い、酵素消化後にラベル化を行います。ラベル化されたペプチドを混合した後、一部をSCXによって6分画し、残りすべてはリン酸化ペプチド濃縮を行います。得られた7つのフラクション(SCX 6分画+リン酸化濃縮)について、それぞれにLC-MS/MS分析を行い、統合解析を行います。
解析結果は、SCX 6 Fraction を統合した結果、リン酸化濃縮Fraction のみの結果、SCX 6 Fraction とリン酸化濃縮Fractionの7つを統合した結果 等、ご要望に応じて納品させていただきます。

仕様

必要サンプル量タンパク質 200µg 以上
推奨サンプル形態組織、細胞、血清、培養上清、抽出液 等
※ Tris 等アミン系試薬はiTRAQ®標識を阻害するため使用しないでください。
※ 溶液量は、数百 μL 程度以内でご提供下さい。
※ 組織片の場合は 数mm角 程度、
  培養細胞の場合は細胞数 5×106 個 程度を目安にご準備ください。
納期サンプルをお受け取りした日から、1.5~2か月程度
※ サンプルを受け取るタイミングによっては、前後する場合があります
サービス内容● サンプル前処理
  ┗組織等からのタンパク質抽出・精製
  ┗ サンプルQC (タンパク質定量・SDS-PAGE)
  ┗ 酵素消化・ラベル化・分画・リン酸化ペプチド濃縮・精製
● LC-MS/MS分析
   質量分析計: Q Exactive Plus (Thermo Fisher Scientific)
   HPLC : EASY-nLC 1200 (Thermo Fisher Scientific)
● データ解析
  ┗ 同定タンパク質リスト
  ┗ 比較定量値リスト

価格

商品コード商品名内容販売価格(税別)
 リン酸化タンパク質の相対定量プロテオーム解析 (2サンプル) 1,420,000円
 リン酸化タンパク質の相対定量プロテオーム解析 (3サンプル) 1,850,000円
 リン酸化タンパク質の相対定量プロテオーム解析 (4サンプル) 2,185,000円
 リン酸化タンパク質の相対定量プロテオーム解析 (5サンプル) 2,490,000円
 リン酸化タンパク質の相対定量プロテオーム解析 (6サンプル) 2,760,000円
 リン酸化タンパク質の相対定量プロテオーム解析 (7サンプル) 3,170,000円
 リン酸化タンパク質の相対定量プロテオーム解析 (8サンプル) 3,546,000円
 リン酸化タンパク質の相対定量プロテオーム解析 (9サンプル) 3,940,000円
 リン酸化タンパク質の相対定量プロテオーム解析 (10サンプル) 4,334,000円
 リン酸化タンパク質の相対定量プロテオーム解析 (11サンプル) 4,550,000円
 リン酸化タンパク質の相対定量プロテオーム解析 (12サンプル) 4,700,000円
 リン酸化タンパク質の相対定量プロテオーム解析 (13サンプル) 4,800,000円
 リン酸化タンパク質の相対定量プロテオーム解析 (14サンプル) 4,900,000円
 リン酸化タンパク質の相対定量プロテオーム解析 (15サンプル) 5,000,000円
 リン酸化タンパク質の相対定量プロテオーム解析 (16サンプル) 5,100,000円

参考資料

関連情報

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